
株式会社ファミリーマートが2009年から開催している「ファミリーマートありがとうの手紙コンテスト」は、子どもたちが感謝の気持ちを手紙に綴ることで、人とのつながりや社会への思いやりを育むことを目的とした取り組みです。2024年度の開催では、持続可能な社会の実現に向けた関心の高まりを受け、新たに「SDGs賞」が設立されました。この賞の創設を通じて、子どもたちが環境や社会課題を意識しながら「ありがとう」の気持ちを表現する機会を提供しています。
「SDGs賞」は、自然、環境、社会の持続可能性をテーマとした作品を表彰するために設けられました。子どもたちが日常生活の中で持続可能な未来を考え、感謝の気持ちを伝える手紙を通じて、SDGsの目標達成に貢献する意識を育むことを狙いとしています。
「お肉さんへの感謝」をテーマにした受賞作では、食肉となる動物たちへの感謝の気持ちを手紙に書き、その命の尊さを伝えています。SDGsの「目標12:つくる責任 つかう責任」の観点から、食品の持続可能な消費と生産を考えさせるものです。受賞者の浦野恵奈さんは、「SNSで牛さんがお肉になる前の工程を見て、その命の尊さを感じ、みんなに伝えたくて、お肉さんへ『ありがとう』の手紙を書きました。お肉を食べる前の自分の思いが、手紙を通して伝わったらうれしいです」と話しています。
また、SDGsの「目標11:住み続けられるまちづくりを」の観点から、コンテストを通じて地域とのつながりも強化されています。埼玉県の朝霞市立朝霞第六小学校での表彰式には、地域内のファミリーマートの店舗オーナーも表彰式に出席し、地元の子どもたちと直接交流しました。企業が地域と連携し、持続可能なコミュニティづくりに貢献する一つの形となりました。
さらに、神奈川県平塚市の金目小学校は、16年間連続で応募し続け、学校団体賞を受賞しました。この長年の取り組みは、子どもたちが世代を超えて感謝の気持ちを受け継ぐ機会となり、持続可能な教育活動の一環として評価されています。これは「目標4:質の高い教育をみんなに」の推進にもつながる活動です。
「ありがとうの手紙コンテスト」は、単なる作文コンテストにとどまらず、SDGsの理念を子どもたちに浸透させる役割を果たしています。今回の「SDGs賞」の新設により、環境問題や社会課題を身近なものとして考え、感謝の気持ちを持つことの大切さがより強く意識されるようになりました。
ファミリーマートは、今後もこの取り組みを通じて、未来を担う子どもたちが持続可能な社会を意識しながら成長できるような環境を整えていくよう目指しています。未来に向けた「ありがとう」の言葉は、単なる感謝の表現にとどまりません。これからの社会をより良いものにするための第一歩として、企業と地域が一体となった活動は続いていきます。