東京と大阪にオフィスを構え、集合住宅の企画・設計・監理を行う「日建ハウジングシステム」。社内で“新しい暮らしの仕組み創り”を考えるチームを結成し、そこで「竹」を家づくりに利活用する新規事業がスタート。日本の竹は、地域資源でありながら適切に管理されずに問題になっています。しかし、消費することで里山保全につながり、木材に比べ繁殖力が強い竹は、使えば使うほど脱炭素社会の実現につながるエコな植物でもあるといいます。
今回、日建ハウジングシステムの大阪代表であり、設計士として活躍する古山明義さんに、⽵を使った新建材開発やそこからつながる地方創生についてお話を聞きました。
古山明義
1988年、武蔵工業大学大学院修了後、日建ハウジングシステムに入社。専門は建築意匠設計。入社以来、大規模・超高層を中心とした分譲集合住宅、マンション建て替えプロジェクト、企業社宅など、さまざまなタイプの集合住宅を担当する。設計を手がけた「渡鹿社宅(とろくしゃたく)」(熊本市)は「くまもと景観賞」(2010年)、「ローレルコート上本町石ヶ辻公園」(大阪市)は「グッドデザイン賞」(2019年)を受賞。住まい心地の良い集合住宅を作り出すことを第一に、設計活動に従事している。
また、日建ハウジングシステムの集合住宅に関する知識とノウハウをベースに、新カテゴリーや企画提案プロジェクト推進を担う「lid研究所」の「I3デザイン室」室長として、「竹」をテーマとした新建材開発や新規ビジネスにも取り組む。