今回から複数回にわたってSDGs取組事例をご紹介するのは、ウェル恵明会株式会社さんです。
「たった一軒の居抜き住宅を改装し、小規模多機能型居宅介護事業を始めたのが、るぴなすの始まりなんです。」
現在、介護事業部で3つの介護施設を運営し、障害福祉事業部で8つの放課後等デイサービスを運営するウェル恵明会の鈴井専務は、そうおっしゃいました。
コロナ禍の影響もあり、なかなかイベントや催しが積極的に開催できない中でもあるので、食事は利用される高齢者の方々の中でも非常に大きな喜びになっているそうです。
「食べる」ということは「楽しみ」であり「活力の源」です。
そんな「食」にこだわりを持って、楽しく健康的な食事を提供できるよう工夫されています。漢方薬の材料にも使われている食材を使用し、化学調味料を一切使用せず、野菜中心の安心・安全な食事を、なんと手作りでご提供されているそうです。
一見しただけで、採算面でなかなか厳しそうなほど手間が掛かった薬膳料理なのですが、しっかりとした思いを持って食事の提供に取り組まれているのだなと感じました。
栄養さえ採れれば、見た目や味は二の次でいいと、そのような事態に陥りがちなのが介護施設の食事なのかなと個人的には感じていたのですが、確かに介護施設を利用される高齢者の方にとって、そこに楽しみや喜びが無いと健康的な生活を営んでいるとは言えません。
この、野菜中心で化学調味料ゼロのバランスを考えた薬膳料理は、ウェル恵明会株式会社の介護事業部が掲げる理念「寄り添うケア・寝たきりをつくらない・オムツに頼らない」に合致していると感じました。
この介護施設で薬膳料理を提供する事は、まさにSDGsの 目標2飢餓をゼロに のターゲット2である
“5歳未満の子供の発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。”
が非常に関連してきます。
高齢者に対するSDGsの具体的記述は少ないのですが、記述が無いわけではありません。
世界で一番初めに超高齢化社会を迎えた日本だからこそ、高齢者の生活環境について世界に先駆けて発信できるのかなと感じています。
次回はウェル恵明会株式会社の2つ目の事業である 放課後等デイサービス事業 についてSDGs取組事例をご紹介したいと思います。
目標1
貧困をなくそう
目標2
飢餓をゼロに
目標3
すべての人に健康と福祉を
目標4
質の高い教育をみんなに
目標5
ジェンダー平等を実現しよう
目標8
働きがいも経済成長も
目標10
人や国の不平等をなくそう
目標11
住み続けられるまちづくりを
目標12
つくる責任つかう責任
目標13
気候変動に具体的な対策を
目標14
海の豊かさを守ろう
目標15
陸の豊かさも守ろう
目標16
平和と公正をすべての人に
目標17
パートナーシップで目標を達成しよう
介護事業部サイト
http://www.rupinus.jp/
放課後等デイサービス「るぴなすスクール駒場」
http://www.rupinus.jp/rupinus_school/