今回のSDGs取組事例は、有限会社成神工業さんです。
静岡県掛川市で1981年設立のレタスの生産・販売を主な事業とする農業生産法人です。
2003年からはレタスの水耕栽培を開始、フレッシュレタスが主力ですが、ドライレタスの製造・販売も手掛けています。
元々は自動車部品の製造・販売を行っていた成神工業が水耕栽培でレタス栽培を始めました。
フレッシュレタスの製造・販売を行っていくうちに、出荷準備の際に出る外葉の大量廃棄が気になり、なんとか無くすことが出来ないかと考えた結果、ドライレタスの発案に至ったそうです。
その後、SDGsが日本でも注目され持続可能な農業、手軽に野菜が摂れる商品として乾燥野菜は人気が上がり、現在ではドライレタスの製造・販売がフレッシュレタスの水耕栽培と並ぶ主力事業となりつつあります。
食品ロス削減に向けての企業のSDGs取組事例では、乾燥野菜を製造する理由として下記が挙げられます。
1、【目標1 貧困をなくす】常温での日持ち
乾燥加工されることで常温での保存可能。軽量で災害時の保存食にも便利で食料の廃棄を大幅に削減。
2、【目標2 飢餓を0に】気軽に野菜不足を解消
レタスには食物繊維やビタミンなどの栄養素も豊富。サラダやスープに加えたり、炒め物や炒飯の具として使いたい時に使いたいだけサッと使うことができます。
また、パンにのせたり、ヨーグルトに混ぜたりアレンジも簡単
3、【目標12 つくる責任 つかう責任 】企業努力
乾燥野菜は生産者によって味が大きく異なることから、様々な方法を試行錯誤し、独自の研究から低温温風乾燥によってドライレタスを製造。
この技術により農薬や化学肥料を一切使用せずに栽培し、レタスの風味や栄養素を損なわずに、水分を飛ばしたドライレタスの製造が可能となりました。
成神工業のドライレタスは冷風乾燥法で食感や味わいはもちろん、香りまでフレッシュ!
成神工業のドライレタスは、通販サイトや一部のスーパーで購入できます。
ドライレタスを使った菜飯ふりかけ、菓子類などの食品以外にも、水耕栽培に関わる様々な商品(資材)の販売を通し家庭菜園の普及に貢献しています。
毎年行っている、地元小学校との活動の様子
このような様々な企業のSDGs取組事例を参考にすることで、私たち一人ひとりが参加できる取り組みは身近にたくさん転がっています。
日々の食べること、使う物を選ぶこと、節水・節電といった日常の生活の中での小さな積み重ねが、重要です。
子どもたちの明るい未来のためにも個人やご家庭で私たちも SDGsへ貢献することへの一歩を歩き出してみませんか。
目標1
貧困をなくそう
目標2
飢餓をゼロに
目標12
つくる責任つかう責任
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