SDGs取組事例

地元名産三ヶ日みかんのアロマオイルを開発 廃棄資源を有効活用

地元名産三ヶ日みかんのアロマオイルを開発 廃棄資源を有効活用

オークラアクトシティホテル浜松

心からのおもてなしで、最高のひとときをお届けする「オークラ ホテルズ&リゾーツ」。静岡県浜松市にある同グループの「オークラアクトシティホテル浜松」では、浜松名産である「三ヶ日みかん」を使ったホテルオリジナルのアロマオイルを開発しました。栽培過程で通常廃棄されてしまう摘果みかんや外皮を資源として有効活用したこの取組みを紹介します。

同ホテルは、JR浜松駅に直結する浜松市のランドマーク「アクトタワー」内にある45階建ての高層ホテル。32階~44 階に客室があり、北側の客室からは南アルプスの山並みを、南側の客室からは広大な遠州灘の眺望を楽しむことができます。浜松市は「音楽の都(まち)」としてブランディングを推進しているため、これにちなみ、ロビー中央には黄金色に輝くトランペット型の円柱を置き、エレベーターの扉には音符模様をあしらうなど、館内各所に楽器や音楽のモチーフが施されています。

オークラアクトシティホテル浜松

従来、同ホテルでは1階ロビーにアロマを設置し、来館された方に四季に応じた香りでリラックスと癒しのひとときを提供してきました。「香りは思い出と深く結びつく」と言われます。そこで、香りを通して「またこのホテルに来たい」と感じてもらおうと、ここにしかないオリジナルアロマの設置を検討したそうです。その上で2023年3月、地元浜松でアロマによる空間演出を手がける「株式会社ル・シアージュ」と共同で開発をスタートしました。

三ヶ日みかん

開発時に着目したのは、浜松名産の「三ヶ日みかん」。栽培する過程で摘果される通称「青みかん」は、今まで活用されることなく廃棄されていました。そこで、この青みかんやみかん外皮などを有効活用しようと考え、これを原料としてアロマオイルを抽出することを決めました。ホテルスタッフの意見も取り入れながら幾度も試作を重ねて完成したのは、温暖な気候が生みだした柑橘の甘い香りとフレッシュでスパイシーなハーブの香りのオリジナルアロマ。従来活用されなかった資源を使うことで、廃棄資源の削減や生産者の新たな収益源や雇用を創出します。ここに、SDGsの実現へとつながるアロマオイルが誕生しました。

オークラアクトシティホテル浜松

2023年10月からロビーにて、このアロマオイルの設置を開始しました。「ここにしかない香り」は、海外や県外から来館する方々から非常に好評で、2024年5月に商品化に踏み切りました。付属のストーンディフューザーに数滴のオイルを垂らすだけで、自宅などで手軽に香りを楽しむことができます。

地元企業や農家とのコラボレーションという今回のこの新しい取組みは、地域経済の発展へつながります。身近なものや身近な存在に改めて目を向けることで、SDGsの実現へ向けて歩みを進めていくのはいかがでしょうか。

■商品情報
商品名  三ヶ日みかんピュアオイル
内 容  アロマオイル3ml(ストーンディフューザー:アルミ缶入り)
価 格  1セット 5,000 円(消費税込)
販売場所 ホテル内

SDGs達成を通じた取組み

目標11

住み続けられるまちづくりを

目標12

つくる責任つかう責任

企業情報
企業名
株式会社オークラニッコーホテルマネジメント
オークラアクトシティホテル浜松
代表者
総支配人 糸正弘
資本金
1億円
社員数
136名(2024年4月現在)
本社地
静岡県浜松市中央区板屋町111-2

オークラアクトシティホテル浜松
https://www.act-okura.co.jp/

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