目標9.産業と技術革新の基盤をつくろう ターゲット1
経済成長や福祉の体制構築のためには、世界各地でのインフラ整備が不可欠です。開発途上国の課題を解決し、自然、地域、越境インフラを強化することで災害対策と経済発展にも寄与します。
持続可能な産業発展においては、基盤となる水やそれを得るための水道、電気、インターネットの整備が不可欠です。
しかもそれらを安価かつ公平にアクセスできるようにすることは、福祉の向上にもつながります。
現状、世界では約26億人が不安定な電力の中で生活し、約8億人が安定した水資源を得られない状態にあります。
これにより安定的で、安全な生活を送れておらず。不衛生な環境などは、公衆衛生の問題が起こるだけでなく、企業の生産性にも影響していると言われています。
実際、開発途上国であるアフリカ諸国ではインフラの整備が十分ではなく、その生産性が約40%も失われているとの報告もあるのです。
インフラとは、インフラストラクチャーの略で、福祉や経済成長を支える社会基盤のことです。
道路や鉄道路線、バス路線などの交通インフラのほか、上下水道やごみ処理施設、病院や学校、裁判所、金融の仕組みなども広義のインフラに含まれます。
津波や地震などの自然災害を低減する天然の地形や森などのインフラ
公園の盛土や保安林、過去の災害を現在に伝える史跡など、地域に溶け込みながら被害を低減する人工的なインフラ
国と国を繋ぐ橋や道路、国境施設の運営などのインフラで人の移動や輸出入が活発化し経済発展に寄与
地域インフラを整備することでより災害に強く強靱(レジリエント)な社会を、越境インフラを整備することで経済発展を実現できると考えられています。
次回の記事では、ターゲット2について解説していきます。