目標6.安全な水とトイレを世界中に ターゲットb
コミュニティの意識を高め、地域リーダーを育成し、水源保全を促進し、地域への参加を促進することで、地域コミュニティによる水と衛生の改善につながります。
地域コミュニティとは、地域の住民が自らの手で、水と衛生の管理向上を達成するために協力することで。地域の課題や問題を解決することを目指した取り組みを指します。
地域コミュニティは、SDGsの達成に不可欠なパートナーであり、地域の持続可能な発展を実現するためには、地域コミュニティの参加と貢献が重要です。
具体的に以下のような取り組みが必要となります。
・地域コミュニティの参加を促進するための啓発活動や教育プログラムを実施
・地域住民が水と衛生の管理に必要な技術や知識を身につけるためのトレーニングを提供
・地域住民が水と衛生に関する問題を自分たちで解決できるように支援するためのコミュニ ティ・ベースド・マネジメント(CBM)の導入
・地域コミュニティの声を反映させるために適切なフォーラムやプラットフォームを提供
・地域コミュニティとの協働による水と衛生の計画立案、実施、監視、評価を推進
これらの取り組みによって、地域コミュニティの参加を支援・強化することができ、より効果的かつ持続可能な水と衛生の管理が実現されます。
世界における実際の地域コミュニティの具体例を3つご紹介します。
・ケニアのコミュニティベースドウォーターサプライ(CBWS)プロジェクト
CBWSプロジェクトは、地域コミュニティが水源を管理し、浄水処理プラントを建設して、地域全体に安全で清潔な水を供給することを目的としています。
プロジェクトでは、地域住民が水資源の保全や水の使用方法について学び、地域のニーズに合わせた施設を建設することが重要な役割とされています。
・バングラデシュの水と衛生プログラム(WSP)
WSPは、バングラデシュの地域コミュニティが、水質検査や浄水処理などの水と衛生の問題を解決することを支援するプログラムです。
プログラムでは、地域の住民が自分たちのニーズに合わせた施設を建設し、自らの手で維持管理することが重要視されています。
・ザンビアのSanitation and Hygiene Education(SHE)プログラム
SHEプログラムは、地域の女性や若者が水と衛生に関する知識を学び、その知識を地域の住民に伝えることを目的としています。
プログラムでは、地域のニーズに応じた教育プログラムを提供し、地域住民が手洗いやトイレの使用について正しい知識を持つように支援しています。
これらの具体例は、地域コミュニティが自らのニーズに合わせた水と衛生の改善を実現するために、自発的に取り組むことが重要であることを示しています。