SDGsとは

目標5.ジェンダー平等を実現しよう ターゲット1

目標5.ジェンダー平等を実現しよう ターゲット1

目標5.ジェンダーの平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

世界では男性と女性の間にある格差を含め、ジェンダーに関する多くの問題があり、社会全体の発展を停滞させてしまうことが懸念されています。

ターゲット1 あらゆる場所におけるすべての女性および女子に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。

女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約

「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(CEDAW)」は1979年に国連総会にて採択された条約です。

男女の完全な平等の達成に貢献することを目的として、女子に対するあらゆる差別の撤廃を基本理念としています。

具体的には、「女子に対する差別」を定義し、締約国に対し、政治的及び公的活動、並びに経済的及び社会的活動における差別の撤廃のために適当な措置をとることを求めています。

女子差別には、性的嫌がらせ(セクハラ)や暴力(DV)、女性器切除、児童婚のほか、「家事と子育ては女性がやるべき」といった文化的に形成されるステレオタイプ、男女間の賃金や就労機会の格差なども含まれます。

従前からの「男性は仕事、女性は家庭」というステレオタイプの意識は徐々に薄れているものの、子育てをしながら就労する社会環境が十分には整っていないのが現実です。

ジェンダーギャップ指数

「ジェンダーギャップ指数」は非営利財団の世界経済フォーラムが2006年以降、毎年発表している、男女格差の度合いを測るための指数です。

国ごとの男女格差の度合いを示す指標で以下の4つの部門から総合的に判断されています。

・経済分野(経済活動への参加・機会の状況に男女差はないか)
・政治分野(政治的意志決定機関への参画などで男女差はないか)
・教育分野(就学における男女格差の状況はどうか)
・健康分野(出生時の男女差・平均寿命の男女差はどうか)

ジェンダーギャップ指数は0〜1の数字で表され、0が完全な不平等を、1が完全な平等を意味します。

2022年の世界全体の総合指数は0.681で、前年の0.679からわずかに改善しています。

1位は指数9.908のアイスランドで、13回連続のトップです。

北欧諸国が上位にランクインしている一方で、日本は指数0.650の116位とG7加盟国の中でも最下位でした。

4つの部門のうち、政治分野と経済分野における指数が低く、世界的に見ても遅れを取っていることが分かるでしょう。

以上のように、ジェンダー平等を実現するためには解決すべき項目が多数あり、国全体として改善していく必要があるのです。

次回の記事では、ターゲット2について解説していきます。

BACK
pagetop