SDGsとは

目標2.飢餓をなくそう ターゲット5

目標2.飢餓をなくそう ターゲット5

目標2.飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

豊かな未来のためには、遺伝資源を保存することが必要です。
一度失われてしまった遺伝資源は二度と取り戻すことができない中、自然破壊や近代種の発展により、失われてしまう貴重な遺伝資源が多くあります。
緊急の課題として遺伝的多様性の保全に対して早急に取り組む必要があるのです。

2.5 2020年までに、国内、地域、および国際レベルで適正に管理および多様化された種子・植物バンクなどを通じて、種子、栽培植物、飼育動物・家畜、およびその近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づく遺伝資源および伝統的な関連知識の活用による便益へのアクセスおよび公正かつ公平な共有を推進する。

シードバンク(種子・植物銀行)
シードバンク(種子・植物銀行)とは、遺伝的な多様性を維持するために、植物の種子を人為的に保存する施設や組織のことを指します。

遺伝子資源を探索収集から特性評価、保存、配布及び情報公開までを行う事業を行っており、絶滅が危惧される植物種を次世代に残す・農業利用されている植物の収量増加などさまざまな目的があります。
シードバンク(種子・植物銀行)による飢餓問題に関する取り組み
種子・植物バンクが行う品種改良により、異なる有用な特性を持つ品種をかけ合わせ、新しい品種を生み出すことができます。

品種改良を行うと、害虫に強い品種の開発が可能です。また、新しい品種を生み出すことで、農業生産者の生産コスト削減に寄与できます。

生産コストが減ることで消費者は低価格で食料を購入できるため、品種改良は生産者、消費者の両方にメリットがあるのです。

自然災害や天候不良により、収入が安定しない開発途上国の農村部に暮らす人々にとっては、安定した環境を手にすることができます。

このように、品種改良を行うことは農業生産能力を向上させるために重要な取り組みとなっています。

ジーンバンク(遺伝子銀行)
ジーンバンク(遺伝子銀行)とは生物多様性の保全とともに、農産物や医薬品などとして活用するため、ヒトや動植物、微生物の遺伝資源を収集し、人工的な管理によって保存、供給する仕組みのことです。

ジーンバンク(遺伝子銀行)では、近代品種の普及や自然破壊などの影響により、急速に失われていく遺伝資源を世界中で探索し、植物の種子や動物の生殖細胞、微生物の形態的特徴や培養性状、病原性などを調査したうえで、その種子や栄養体、動物の生殖細胞、微生物そのものなどを長期保存に適した方法で保管しています。

前述した植物の種子だけを保存しているシードバンク(種子・植物銀行)はジーンバンク(遺伝子銀行)の一種です。

このようにして保存されている遺伝資源は、多様性解析や育種開発などの研究や教育の目的で利用されています。

次回の記事では、ターゲットaについて解説していきます。

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