SDGsとは

目標15 陸の豊かさも守ろう ターゲット5

目標15 陸の豊かさも守ろう ターゲット5

目標15.陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

森林伐採、農地の拡大、都市化、気候変動といった要因により、自然生息地が劣化し、多くの動植物が絶滅の危機に瀕しています。

絶滅危惧種を含む多くの生物は生態系を成し、それによってできる生物多様性は様々な環境を生み出しているため、絶滅防止のため対策が求められています。

ターゲット5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。

地球上で絶滅の危機に瀕している動植物

陸地には多くの地形が成り立ち、そこには多種多様な生物が存在しています。

地球上は森林や草原、湿地や砂漠とそこに住まう陸上生態系が約30%を覆っていると言われています。

しかしその自然と生態系も人が生息域を拡大したことや、様々な経済活動を行うことで次々と失われ、動植物に関しては絶滅の危機に瀕しているものもいます。

陸だけでなく海にも言えることですが、この地球上に存在する自然や生態系は私たちに多くの恵みをもたらします。

これらの自然や生態系が失われれば私たちの生活は成り立たなくなるだけでなく、将来に向けた持続可能な開発もできなくなります。

実際に自然の中に存在する絶滅危惧種は増え続けており、問題となっているのです。

 

絶滅危惧種保護の現状

世界自然保護連合(IUCN)が発表する「レッドリスト」によれば、世界中で約28%の動植物が絶滅の危機に瀕しています。

具体的には、トラやオランウータンなどの大型哺乳類、カエルやサンゴといった脆弱な生物群が含まれています。

これらの絶滅危惧種は、生息地の破壊、密猟、気候変動などによって、数を減らしています。

また、海洋生物も気候変動や海洋汚染による影響を強く受けており、サンゴ礁の白化や海洋酸性化が進んでいます。

これにより、海洋生態系全体のバランスが崩れ、絶滅の危機に瀕する種が増加しています。

将来的にこれらの種族を含む生物を存続させるため、そして私たちが生き続け、持続可能な開発を進めていくためにも、絶滅危惧種を守れるように取り組んでいく必要があるのです。

 

次回の記事では、ターゲット6について解説していきます。

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