SDGsとは

目標12.つくる責任 つかう責任 ターゲット8

目標12.つくる責任 つかう責任 ターゲット8

目標12.持続可能な消費と生産のパターンを確保する

現代の大量生産・大量消費スタイルは、天然資源の過剰消費や有害廃棄物の発生などを促し、環境に悪影響を及ぼします。

そこで注目されているのが、次世代への影響を最小限に抑える「持続可能なライフスタイル」です。

ターゲット8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する

持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイル

地球温暖化や大気汚染といった環境問題の一因として、近年の活発な消費活動と過剰な生産活動が考えられています。

資源の無駄遣いは、地球の恒久性を脅かしかねません。

そこで、将来世代に配慮し、自然に優しい持続可能なライフスタイルが必要とされています。

持続可能なライフスタイルとは「よりよい生活を目指しながら、環境に配慮し、将来世代の取り分を奪わない生産・消費パターン」を指します。

すなわち、自国以外の国や子孫のことも配慮した生産と消費を意味しています。

大量消費によって現れた負の側面をプラスに変えるには、個々が自己の利益だけではなく、社会全体の利益となる消費活動を行うことが求められています。

そこで着目されているのが、人として倫理的な選択を行うエシカル消費です。

 

現代に求められるエシカル消費

エシカルとは、「倫理的な」「道徳的な」を表す英語で、「人として良識的な消費」という意味でエシカル消費という言葉が使われるようになりました。

エシカル消費における消費の対象物はモノだけではなく、経済や文化、地域社会なども含みます。

エシカル消費の具体的な例として、途上国の生産者を守るフェアトレードや地域社会に貢献する地産地消活動、被災地への応援消費などがありますが、どれも消費者として取り組みやすい身近なアクションであることがわかります。

 

エシカル消費の代表的な取り組み

エシカル消費の代表的な取り組みとして、フェアトレードが挙げられます。

フェアトレード・ラベル・ジャパンの報告では、2017年の世界のフェアトレード市場は約85億ユーロ(約1兆742億円)にのぼるとされています。

実際、ヨーロッパでは2007年からユーロ紙幣にフェアトレード認証コットンが使用され、パリ空港やロンドン交通局で働く職員の制服にはフェアトレード認証製品が使われるなど、途上国の労働者を守るエシカルな意識が根付いていることがわかります。

これらの取り組みにより、エコな消費・生産体制の構築が目指されているのです。

 

次回の記事では、ターゲットaについて解説していきます。

 

 

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