目標1. 貧困をなくそう ターゲット1
世界中で全人口のおよそ10%、7億を超える人たちが極度の貧困の中で暮らしており、10人に1人が貧困と言われています。
日本でもひとり親家庭を中心に6人に1人が貧困であるとされているほどです。
本記事では「目標1.貧困をなくそう」におけるターゲット1について解説していきます。
まず初めに、貧困は2種類に定義付けされています。
「目標1.貧困をなくそう」では「絶対的貧困」と「相対的貧困」のどちらの貧困もなくすことが目標として掲げられているのです。
ターゲット1では貧困の定義について触れられています。
貧困の定義の1つである「絶対的貧困」の基準として、1日1.9ドル未満で生活する人々と定められています。
SDGsが採択された後の2015年10月にその基準が現在の1.9ドルまで引き上げられたので、SDGsには1.25ドルと記載されていますが、極度の貧困は1日1.9ドル未満で暮らす生活のことを指します。
2021年9月現在で1.9ドルは日本円に換算すると約208円です。
1.9ドル未満で生活する貧困地域では様々な問題が引き起こされます。
などが挙げられ、これらはSDGsのその他の目標とも関わりを持つ内容です。
実際に日本で1日当たり208円で生活することを考えるとかなり厳しい水準であると分かります。
一方で、世界中には約208円で衣食住にかかる1日分の費用を賄わなければいけない人が大勢(全人口の約8%)いるという事実を知っておくことも重要でしょう。
貧困率は、2020年には7.9%にまで減少すると予測されていましたが、新型コロナウイルス・パンデミックや紛争、気候変動の影響で、9.1%から9.4%ほどの間の水準に悪化してしまっています。
次回の記事では、ターゲット2について解説していきます。