SDGsとは

目標8.働きがいも経済成長も ターゲットb

目標8.働きがいも経済成長も ターゲットb

目標8.包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

若者の失業や非正規雇用の増加は、世界のあらゆる国や地域で共通する課題です。

これを解消するため、若年雇用のための世界的戦略と、国際労働機関(ILO)が提唱する「ディーセント・ワーク」の実施を進めることが求められています。

ターゲットb 2020年までに、若年雇用のための世界的戦略及び国際労働機関(ILO)の仕事に関する世界協定の実施を展開・運用化する。

若者の雇用問題と「ディーセント・ワーク」

就労における若者の困難さは、経済的な問題だけでなく、社会的な問題でもあります。

資格やスキルを持っていても、求める職に就けない、または非正規雇用で安定した生活が送れないという若者は増えています。

この背景には、産業構造の変化や技術革新、景気の停滞などがあります。

また、若者が労働市場に参入する際の支援体制や雇用環境の整備が不十分であることも大きな問題です。

ここで重要な概念が「ディーセント・ワーク」です。

ディーセント・ワークは「働きがいのある仕事」と訳され、安全で公正な労働条件、適切な報酬、労働者の権利の保障など、人間らしい労働環境を意味します。

ILOはこの「ディーセント・ワーク」の普及を目指しているのです。

 

若年雇用のための世界的戦略とは

若年雇用のための世界的戦略とは、全世界の若者が就労できる環境を整えるための共通の取り組みのことを指します。

具体的には、教育や職業訓練、雇用機会の創出、起業支援など、若者が自身の能力を活かし、安定した収入を得られる仕事に就けるような施策が含まれます。

各国での若者の雇用事情や労働市場の状況は多様ですが、世界的な共通認識として「若者の雇用促進」という目標を掲げ、行動することで、より多くの若者が「ディーセント・ワーク」に就ける世界を目指します。

 

世界協定の実施を展開・運用化する

ILOが提唱する「ディーセント・ワーク」を世界中で実現するためには、各国が協調し、共通の取り組みを進める必要があります。

そのため、ILOでは「仕事に関する世界協定」を定め、それの展開・運用化を推進しています。

「仕事に関する世界協定」の四つの柱は、雇用の創出、社会保障の提供、労働基準の実施、労働者の権利の保護を具体的に明示しています。

これらの柱は、「ディーセント・ワーク」を実現し、経済成長と社会的進歩を両立させるための指針となるのです。

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