目標12.つくる責任 つかう責任 ターゲット2
天然資源は我々が生きていくために無くてはならないもので、どれもがこの自然の中で育ち、日常生活の中で使用されてきました。
資源ができあがるまでには多くの時間を使うため、生産が追いつかないほど大量に消費すれば、いずれは枯渇することを認識しなければならないのです。
天然資源とは自然資源とも呼ばれており、自然の中に存在する物質や物質を生成する素となる環境の働きを言います。
土地や水、鉱物などを無生物資源、森林や野生鳥獣、魚などを生物資源として分けています。
また、それらは存在する場所によって地下資源、地上資源、水産資源と分けられ、用途によって食料資源、原料資源などにも分類されます。
・水資源の現状
水資源は生活に直結し、現在世界には安全な水が利用できない人が7億8,500万人います。
日本は豊富な水源を持つものの、気候変動による異常気象が水資源に変動をもたらし、断水や農作物への影響が見られる場合があります。
渇水の頻発により、水資源の安定供給が損なわれるリスクが高まっているのです。
・土壌資源の現状
土壌資源は農作物栽培や畜産の基盤であり、日本では古くから土壌の保全が行われています。
しかし、近年の肥料使用の変化により土壌の栄養バランスに問題が生じており、2019年の肥料取締法改正により、改善策が講じられていました。
世界的にも土壌劣化が進んでおり、食糧増産への影響が懸念されています。
・鉱物資源の現状
日本は鉱物資源をほぼ全て輸入に依存しており、政治リスクのある国からの輸入に依存しているため、供給の安定性が課題です。
レアメタルの再利用や海底熱水鉱床プロジェクトの成功など、国内供給源確保への取り組みが進んでいます。
・森林資源の現状
日本は世界有数の森林国であり、森林資源の保全と人工林の拡大に努めています。
人工林の増加により、森林資源の蓄積が増えていますが、資源の有効活用と循環利用が今後の課題です。
以上の通り、水、土壌、鉱物、森林資源は私たちの生活や生態系に重要であり、その持続可能な利用が必要です。
資源の無駄遣いを避け、リユースやリサイクルに努めることで、限られた資源を効率的に活用し、将来世代にも豊かな自然を残すことが求められています。
次回の記事では、ターゲット3について解説していきます。